HOME | 製品一覧 | レーザー保護具の選択方法/レーザー保護具

レーザー保護具の選択方法

STEP1 :レーザ機器の仕様確認

レーザ機器の仕様確認 レーザ保護具は、ご使 用になられるレーザ機器のレーザ波長(nmまたはμm)と出力(mW、W、kW)、出力方式(連続、パルス)のそれぞれの条件に対応した保護具でなけれ ば、レーザ光からの保護を果たす事ができません。例えばYAGレーザ用保護具とC02レーザ用保護具とは、レーザ保護具の対応タイプが異なります。また同 じレーザ波長用保護 具でもレーザ出力が大きく異なると、対応できない場合があります。

確認事項

1.レーザ波長(nmまたはμm)
2.レーザ出力(mWもしくはW、kW)
3.レーザ出力方式「連続発振もしくはパルスmW,W,」秒)


 
フィルタ対応表を参考にフィルタ特性を選ぶ

フィルタ対応表


フィルタ特性

完全吸収タイプ 

※画像クリックで拡大します
多波長兼用タイプ

 
1/100減衰整備用 レーザー光一部透過タイプ
 

1/1000減衰整備用 レーザー光一部透過タイプ、 ハイパワーレーザー光対応 タイプ

強化ガラスタイプ(完全吸収タイプ)


STEP2:レーザー光を外部に出さない対策(管理区域の設定)

レーザ加工部が見える(露出している)場合には、レーザ波長に対応した、レーザシールドウィンドウで加工部を覆う事が理想的です。また大型装置など加工部を覆う事が、不可能な場合には必ず管理区域を設定し、管理区域に入らない対策が必要です。どうしても管 理区域内を見る必要がある場合は、レーザシールドウィンドウやレーザシールドカーテンを設置し、管理区域外ヘレーザを漏らさない処置が必要です。


STEP3:レーザー光を直接見ない方法を考案する

レーザ光の危険性を正しく理解せず、保護対策をしないで安易に加工部を覗き込む行為は大変危険です。特にレーザ加工機に採用されているレーザ波長の多くは、不可視光レーザで、人間の眼が感じる事が出来ない大変危険なレーザ波長です。加工部の散乱光など も眼に損傷を及ぼす事がある事を十分に理解しましょう。

STEP4:最終的には保護眼鏡をする

どうしても加工部を見る必要がある場合には、レーザ波長に対応したレーザ保護めがねを必ず装着する必要があります。レーザ保護めがねには、ゴーグルタイプ、オーバーグラスタイプ、2眼タイプや、レーザが高出力の場合はハイパワータイプ等がございます。
( 保護メガネのページへ


品番

光学濃度(OD)とは
光学濃度(OD)は光学フィルター、この場合はレーザ保護メガネを透過する入射光線の減衰率であり、下記の式で計算されます。
OD(λ)= Log10(PI(λ)/PT(λ)) = -log10T(λ)
(PI:入射 PT:透過 T:特性波長の透過率) 
OD値が大きくなれば、入射光の減衰率は大きくなり、保護機能が高いことになります。もうひとつの大切な側面として、OD値が大きくなればそれだけ透過率が低くなるということが上げられ、以下の表の様になります。


Q&A

Q:一般溶接用遮光めがねをレーザ溶接に代用できますか?
A:
いいえ、一般溶接遮光めがねでは、レーザ光を遮光できません。

ご使用のレーザ波長に適した、レーザ保護めがねをご使用ください。 レーザ出力により対応波長製品であっても、保護性能が不足する場合がございます。 保護製品の選定は、お問い合わせシートより問い合わせください。