3Dレーダー安全 システム 200シリーズ
特徴
SRDセーフティレーダーは、世界初のSIL2/PLdおよびUL規格に準拠した3Dの安全レーダー装置で、危険なエリアへの作業者のアクセスや存在を検知し、検知ゾーンと警告ゾーンを動的に設定する機能も備えています。
アクセス保護
オペレータが危険区域に近づけば機械が安全な状態になります。
再始動防止
オペレータが危険区域にいる間、機械が再始動するのを防ぎます。
検出ゾーンの動的変更
センサーのパラメータはリアルタイムで設定できるため、検出ゾーンを動的に変更することができます。この機能によりモバイルロボットアプリケーションに最適な安全装置となります。
機械との通信を改善
モジュール式フィールドバスにより、機械のPLCとリアルタイムでターゲットの位置などの安全データを交換することができます。これにより、機械の制御システムとの効果的な統合が可能になります。
安全設定
レーダーの設定はUSBまたはイーサネットによってPCと通信が可能です。いずれの場合も、コントロールユニットとセーフティアプリケーションソフトが連携します。
応答時間 < 100 ms
応答時間が100ms以下であれば、機械の停止に必要なスペースを節約し、面積を小さくすることができます。
外部環境に強い
光線式安全装置は、製造工程で発生するほこり、煙、水、廃棄物などが原因で故障することがよくあります。これらの外部環境をフィルタリングする高度な長距離レーダーアルゴリズムを開発。セーフティレーダーは、光、煙、ゴミだけでなく光、煙、破片だけでなく、雨(降雨量は最大45mm)にも耐性があります。
拡張性
制御ユニットと最大6個のスマートレーダーセンサーで構成されます。
セーフティアプリケーションにより、システムは簡単に設定することが可能です。
距離や角度などのターゲット情報は常にリアルタイムで利用可能です。
アプリケーションで、最大32種類の設定をリアルタイムで動的に選択できます。
プログラム可能なミュート機能
一時的にミュート可能なセンサグループを設定することで、作業者は生産ニーズに応じて危険エリアの一部に安全にアクセスできます。
検出モード設定:
□依存モード
センサーが検出領域内の動きを検出した場合、その検出領域とそれに続く出力に関連するすべての出力も無効化されます。
□独立モード
センサーが検出領域内の動きを検出した場合、その検出領域に関連する出力のみ無効化されます。
□静的オブジェクトの検出機能
機械を停止させたまま、エリア内の静的なオブジェクトを検出することができます。
レーダーシステムの概要
設置・取付
- ・監視対象の距離(5m、9m)はセンサーのタイプによって異なります。
- (コントローラーからセンサーの距離は最長30m)
- ・センサ間の完璧なアライメント調整は必要ありません。
- ・Safetyアプリケーションは、2つの設定モードが可能です。
- 1. 規則的な形状のエリアに使用する「自動モード」
- 2. 複雑なエリア監視に使用する「手動モード」
- ・プログラム可能なミュート機能:
- センサグループを構成し、プログラム上でそのグループのセンサの機能を停止することができます。生産ニーズに応じて、オペレータが危険エリアを解除しアクセスすることができます。
レーダー反射断面積(RCS)
センサーは、超低消費電力の無線インパルスを送信し、それが物体で反射されます。 物体によって反射されるエネルギー量は、レーダー反射断面積(RCS)として定義されます。反射信号は対象物の特性に依存します。
● 材質:(例)金属は反射率が非常に高く、紙やプラスチックは反射率が低い。
● センサーにさらされる領域の大きさ
● センサーに対する位置/角度:センサーの前にある物体は、遠い物体よりも高い反射率を発生させます。
ソフトウエア
Safetyアプリケーションで、迅速かつ簡単にシステム設定が可能です。
ソフトのインストール、操作は簡単です。
Products
スマートレーダーセンサー
世界初SIL2/Pld規格の3Dレーダーを使用した安全システム。産業用オートメーションに変革をもたらし、生産性を損なわずに安全性を高めます。
センサーは、独自の検出アルゴリズムに基づくスマートFMCW(周波数変調連続波)レーダー装置です。ミリ波Vバンド(60GHz)で動作し、動作範囲内の静止物体および移動物体によって反射された戻り信号を分析することにより、複雑な環境でも動きを検出することができます。
センサーの主な機能は以下の通りです:
- モーション解析とシナリオ解析
- 処理されたモーションデータと診断情報をコントロールユニットへ通信
静的物体検出:再起動防止安全機能が作動しているエリア内の静的物体を検出することができます。これにより、エリア内に障害物がある場合に機械が再起動するのを防ぎます。
新しいSRD200シリーズレーダーセンサー(60GHZ)は垂直角度設定が20度、12度の2つのタイプで構成されます。
■ほこり、破片、蒸気、小さなプラスチックや木の削りくず、雨、など に影響を受けず稼働します。
■屋外用途、過酷で汚れた環境に適しています。
センサーは超低出力の無線インパルスを送信し、物体によって反射されます。 ターゲットに よって反射される電力の量は、レーダー反射断面積 (RCS) に関連しています。大きな金属物体は非常に高い RCS を持ちます。
SRD レーダー センサーは、呼吸中の胸の動きや、静止している人のわずかな動きや微動を検出できます。そのため動いているターゲットと静止しているターゲットを区別することで、監視が可能になります。
■応用性のある検出エリア設定
SRDシステムシリーズの各センサーは個別に検出エリアをプログラムでき、広域または狭域な検出エリアをカバーします。各センサーが実際にカバーする面積は設置高さ及び傾きにより変化します。200シリーズは検出範囲5mと9mタイプがあり、それぞれに垂直面の視野角度が20度、12度のバージョンがあります。
また、 コリドー(回廊)モードとコーンモード(5度ずつ拡大縮小)の設定が可能になり、各エリアごとに警告、危険などの領域設定が可能です。(センサータイプによる)
S201(20°バージョン)
S203(12°バージョン)
コントロールユニット C201A-PNS、C202A、C203A
コントロールユニットは最大6台のスマートセンサを接続できます。センサーが1つでも介入を検知すると、コントローラーの安全出力が無効になります。
PCアプリケーションでリモート設定が可能、感度レベル、安全機能、警告および危険エリアのサイズ、検出ゾーン、などをリアルタイムで変更、入力が可能です。
通信機能の違いにより、C201A-PNS、C202A、C203Aの3つ、コントロールユニットのタイプより、標準仕様(タイプA)、SDバックアップ仕様(タイプB)から通信プロトコル別でお選びいただけます。
コントロールユニットはタイプによりイーサネット、USB通信による通信が可能、また機械のPLCと通信するセーフティーフィールドバスによりターゲットの位置など複雑な情報をリアルタイムに、交換し機械の制御システムとの迅速な統合を可能にします。
(さまざまなフィールドバスプロトコルをサポート
例:ProfiSafe、FSoE、CIP 、Safety)
TypeBはSDカードでバックアップが可能です。
安全フィールドバス
PROFIsafeフィールドバスプロトコル(C201A-PNS,C201B-P)、Safety over EtherCAT®(FSoE)フィールドバス・プロトコル(C201A-F,C201B-F)をサポートしています。
セキュアイーサネット
業界標準のサイバーセキュリティプロトコルで保護されており、Inxpectセーフティレーダーをリモートで設定と管理ができます (C203A,C203B以外)。
USB
InxpectセーフティレーダーとパソコンをUSBで接続しても設定することができます。
デジタル入力
以下の機能をサポートする2つのデュアル・チャンネル入力:
- ミューティング信号
- 緊急停止信号
- リスタート信号
4つの出力信号スイッチング・デバイス
‐ 安全出力として:2つのデュアルチャネル安全OSSD。
- 補助出力として:信号再始動フィードバック、フォルト、ミューティングステータスとして構成可能な4つの補助出力。
検出フィールドの動的設定
PROFIsafe接続(C201A-PNS、C201B-F) 、FSoE接続(C201A-F、C201B-F)により、最大 32 の予め検出距離等を設定した動的構成を、リアルタイムで切り替えることができます。
SDバックアップ、SDリストア
設定とログイン情報は、microSDカードを介して保存および復元できます (C201B-P、 C201B-F、C202B、C203B) 。
仕 様
一般
センサ
コントローラ
コントローラセンサ接続ケーブル
センサ接続ケーブル
指令
2006/42/EC (MD - 機械)
2014/53/EU (RED - 無線機器)
規格
EN ISO 13849-1: 2015 PL d
EN ISO 13849-2: 2012
IEC/EN 62061: 2021
ETSI EN 305 550-2 V1.2.1
IEC/EN 61010-1: 2010, A1:2019
ETSI EN 301 489-1 v2.2.3 (only emissions)
ETSI EN 301 489-3 v2.1.1 (only emissions)
IEC/EN 61000-6-2:2019
IEC/EN 62061: 2005, A1:2013, A2:2015, AC:2010 SIL 2
統一されていない規格
IEC/EN 61326-3-1:2017
IEC/EN 61496-1: 2013 (section 5.4.2 and 5.4.4), AC:2015
IEC/EN 61496-1: 2020 (section 5.4.2 and 5.4.4)
IEC/EN 61508: 2010 Part 1-7 SIL 2
ETSI EN 305 550-1 V1.2.1
IEC TS 62998-1:2019
UL 61010-1
CAN/CSA 61010-1
UL 61496-1
CRD of IEC 61496-3
IEC/EN 61784-3-3:2016 for the PROFIsafe Fieldbus
IEC/EN 61784-3-12:2010, A1:2019 for FSoE Fieldbus
*仕様は予告なく変更になることがあります。